クボタディーゼルエンジンの代替燃料対応について
はじめに
カーボンニュートラルへの取り組みと、エネルギーの安定供給・多様化への関心が世界的に高まる中、ディーゼルエンジン分野においても、従来の軽油に代わる代替燃料の利用が広がっています。
クボタは1922年のエンジン事業開始以来、ディーゼル、ガソリン、LPG、天然ガスなど、複数の燃料に対応するエンジンを製造してきました。
本ページでは、ディーゼルエンジンにおける次世代代替燃料(バイオディーゼル燃料〔FAME〕およびパラフィン系燃料〔HVO、GTL〕)への対応状況についてご案内します。
次世代ディーゼル代替燃料とは
本ページでは、再生可能なバイオ由来燃料である FAME および HVO を中心に、これに加えて低炭素型のパラフィン系燃料(GTL)を含めた燃料群を総称して「次世代ディーゼル代替燃料」と呼びます。
注記: GTLは原料が天然ガスの場合、再生可能燃料には該当しませんが、従来の軽油に比べCO₂排出削減効果が期待される低炭素燃料です。
バイオディーゼル燃料(FAME)について
バイオディーゼル燃料(FAME)は、植物油や動物油脂を原料とした次世代ディーゼル代替燃料で、主成分は脂肪酸メチルエステル(Fatty Acid Methyl Ester)です。
各地域における混合率規格
| 地域 | 混合率上限 | 準拠規格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 欧州 | B7(最大7%) | EN 590 | — |
| 日本 | B5(最大5%) | — | 日本においてB5は「軽油の一形態」として位置づけられています |
| 米国 | B5(標準)、条件付きでB20 | ASTM D975 | — |
クボタの承認状況
- 2008年より、全世界で B5 軽油の使用を承認
- 欧州では B7 まで承認
- 北米では、メンテナンス条件付きで B20 の使用を承認
注意事項
- FAMEは酸化やスラッジが発生しやすく、金属部品の腐食(錆)や燃料フィルターの目詰まりを招く可能性があります。
- ゴム・樹脂部品への影響や燃料劣化にも注意が必要です。
ご使用にあたっては、必ず事前に機械・車両の製造元、またはクボタエンジン取扱店へご確認ください。
パラフィン系燃料(HVO・GTL)について
パラフィン系燃料は、植物油または天然ガスなどを原料として製造される合成ディーゼル燃料です。
代表的な燃料品質規格として、欧州 EN 15940 があります。
該当燃料
- HVO(Hydrotreated Vegetable Oil):植物油や動物油脂を水素化処理して製造されるパラフィン系燃料
- GTL(Gas to Liquid):天然ガスを原料として合成されるパラフィン系燃料
クボタの承認状況
クボタディーゼルエンジンは、欧州Stage V規制対応モデルを含む全モデルで、EN 15940準拠燃料の使用を承認しています。
注意事項
- 従来の軽油に比べ燃料密度が低いため、出力がわずかに低下する場合があります。
- 一部のゴム・エラストマー部品において、硬化や収縮などの影響が生じる可能性があります。
- EN 15940以外の規格燃料については、品質や適合性が異なる場合がありますのでご注意ください。
ご使用にあたっては、必ず事前に機械・車両の製造元、またはクボタエンジン取扱店へご確認ください。
ご使用にあたってのお願い
- 使用地域の法規制および燃料品質規格を必ずご確認ください。
- 高混合比燃料や純バイオディーゼル(B100)の使用は、エンジン寿命や性能に影響を与える可能性があります。事前に使用条件をご確認ください。
- 詳細は、機械・車両の製造元、またはクボタエンジン取扱店へご相談ください。
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クボタエンジンの多様な燃料への取り組み
クボタは、ディーゼル・ガソリンエンジンに加え、LPG・天然ガスエンジン(WGシリーズ)を長年にわたり製造・販売しています。
また、2022年9月には産業用水素エンジンの開発を発表し、多様な燃料に対応するための研究・開発を進めています。
クボタは、次世代燃料の利用拡大に対応し、多様化するエネルギーニーズに応えながら、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
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